セッティング持論

『ポルシェの車両の特異性とそれを生かすためのセッティング方法について』

 
この内容を執筆している今、世界ではちょうどルマン24時間レースが行われている。
 今回はこのレースに参加している車両の一台ポルシェの特異性について説明していきたい。
 特にrFactorなどのレースシムではこの手の車両はセッティングが出来ない場合はコースによっては苦労することが出来て来るだろうと思うのでこの場でそのことについて理解してセッティングしてもらえるといいと思う。(特にEndurance series)

 では、車両の基本特性から入りたいと思う。
 まず、ポルシェはRRというレイアウトをとっている。これはリアタイヤの上〜後ろくらいにかけてエンジンが積まれているタイプになる。この車両jはリアよりの重量配分であり、これによる基本特性はオーバーステア特性になる。(タイヤ等の話は抜き)

 このレイアウトの利点はリアよりの重量配分によるトラクションの良さである。
 しかし、この特別なレイアウトには欠点も存在する。それは、レースシムなどで乗車経験がある場合は誰もがきっと感じたことがあるだろう。それは、リアのブレーキング時に安定しないといったことや、アクセルオン時のアンダーステア、高速コーナーやS字でのリアの安定感がない。などが代表的なところとして上げられるだろう。

 これらは全てRRによるところが大きい。
 この不安定さの欠点を説明するにはバスの一番後ろの座席に座った場合の感覚を例としてあげるのがよいだろう。
 恐らく、バスの一番後ろに乗っていて、違和感や酔いを感じる人は多くいるのではないだろうか。
 それは、普段乗っている車と違う感じ方が起こっているからである。
 バスが旋回に入る際も一般車両もどちらも重心点周りのヨーレートの立ち上がり方は一緒なのだが、バスの後端ではリアタイヤより後ろにあるため、一旦コーナーの外へ振られる。つまりヨーレートが逆方向に発生してから旋回モーションに入るということだ。これが酔い安さに影響していると言われているのだが、この現象がポルシェのリアで起こっていると考えるとわかりやすいのではないだろうか。(実際はそこまで大きな現象として現れているのかは実験したことがないため不明。また極低速の話しとそれ以外の場合を混同して話しているが実際タイヤの働きは全然別の状態になっている。)
 実際フロントに比べてリアのコーナリングフォースの立ち上がりは遅れるため(タイヤの力の発生メカニズムはスリップアングルが一番最初であるから))、レースカーでこれに似た現象があれば不安定になるのも頷けるかと思う。

 では、どうすればこの欠点をセッティングで消していくことが出来るのだろうか。

 重要なのはリアの動かし方である。

 まず、全体としてバネ系は一般的にフロントとリアが同値でセッティングすることを私はお勧めしたい。一般的なレースカーでMRであればブレーキングのGを考えるとフロントが硬くて当然であるが、ポルシェの場合は重量配分からしてフロントを硬くすると出口での駆動力を掛けた際のアンダーステアに悩まされる場合が多く、リアが硬い場合はブレーキング時の不安定さが助長されてしまう。このバランスがちょうどとれるのが前後同値であるからだ。

 そして、最も重要なのはショックアブソーバーの設定である。ここは苦手な人が多いと思うがポルシェの車両を自由自在に操りたければここに手を出す必要があると思う。
 ショックアブソーバーはV(速度)に比例して発揮する減衰力である。これがミソである。
特に高速コーナーやS字での不安定になりやすい場合はスロー側の縮みを段階的に上げていくことでこれを改善していけるだろう。これは、フロントとリアのコーナーリングフォースの立ち上がりの差とリアにある大きな慣性が影響している。



途中だが一時アップ(わからないことやミスがあればご連絡ください)
2012/06/17 執筆


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